サガン鳥栖U-18から2025年に現れた、FW新川志音(しんかわ しおん)。
まだ高校生でありながら、U-22日本代表に飛び級で選出。さらに、J2第23節・大分戦でクラブ最年少ゴール(17歳11カ月6日)を決めたことで、脚光を浴びています。
情熱的なプレースタイルに加え、強いメンタリティで前線を駆け抜ける姿は、まさに「サガン鳥栖らしいFW」。
今回は、新川志音の経歴・出身校・育成年代での歩み、そしてプレースタイルの魅力に迫っていきます!
新川志音 サガン鳥栖U-18からトップチームへ最短ルートで昇格!
新川選手は、サガン鳥栖U-18に2023年(高校1年生)から所属し、その年には高円宮杯JFA U-18プレミアリーグに出場。
早くから注目され、2025年2月(高校2年生)に2種登録でトップチーム入りすると、J2開幕戦でベンチ入りを果たします。そして迎えた第2節のジュビロ磐田戦でJリーグデビュー。
さらに、出場19試合目となる第23節・大分戦では、クラブのJリーグ最年少ゴール記録(17歳11カ月6日)を打ち立てました。
◆サガン鳥栖のJリーグ戦 歴代年少ゴール記録
1位:新川志音(17歳11カ月6日)
2位:鈴木大馳(17歳11カ月26日)
3位:田川亨介(18歳1カ月28日)
(引用:西スポWEB OTTO!)
2025年5月には、2026年からの正式昇格がクラブから発表。U-18日本代表のスイス遠征メンバーにも初選出。
7月には、飛び級で、U-22日本代表としてウズベキスタン遠征へ参加・試合出場。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。
新川志音 小学校・中学校時代は?
新川選手のサッカー人生の始まりは、堺市の「野田FC」。
このチームは、大阪府堺市東区野田小学校フットボールクラブと野田中学校サッカー部とが協力して構成されるサッカーチーム。小中連携で地域に根ざした育成を行っています。
監督から、卒業時に「6年生になる頃にはオーラすら感じる選手になっていた」とメッセージが送られています。
当時から非凡なスケールの持ち主だったことがうかがえますね。
そして、同じ堺市にあるRIP ACE SCへ。
RIP ACE SC(リップエースサッカークラブ)は、多くのJリーガーを輩出している名門クラブ。
FC町田ゼルビアの藤尾翔太選手や、ザスパ群馬の中島大嘉選手、サガン鳥栖の小川大空選手らも、ここの出身。
まさにプロへの登竜門的存在のクラブで鍛えられました。
新川志音のプロフィールは、こちら。
生年月日 | 2007年8月6日 |
出身地 | 大阪府 |
身長、体重 | 171cm/65kg |
在籍チーム(2025年時点) | サガン鳥栖U-18 |
ポジション | FW |
利き足 | 右 |
新川志音の高校は、龍谷高校 サガン鳥栖U-18と連携した育成システム
佐賀市の龍谷高校に、通っています。
この高校は、2018年からサガン鳥栖U-18と提携。サガン鳥栖U-18に所属する選手を特待生(学費一部免除)として受け入れ、サッカーと学業の両立を支援する育成体制を整えています。
サガン鳥栖U-18に所属していた、中野伸哉選手(現ガンバ大阪)や、海外でも活躍する福井太智選(FCアウロカ)らが、この制度を活用しています。
2022年には、龍谷高校とサガン鳥栖U-18が同時に、全国高校サッカー選手権・高円宮杯ファイナルへ出場。
全国高校サッカー選手権では、龍谷高校は1回戦で鹿島学園と対戦し、1‐2で惜しくも敗戦。
高円宮杯決勝では、サガン鳥栖が川崎フロンターレと対戦し、3-2で勝利しています!この時の両チームには、福井太智、鈴木大馳、高井幸大、大関友翔、土屋櫂大といった今、注目を浴びている選手たちが出場していました。今思えば、まさに「未来の日本代表候補の共演」だったのかもしれません。
新川志音のプレースタイル 闘志あふれる「サガン鳥栖らしいFW」
新川選手の魅力は、なんといっても豊富な運動量とハードワーク。
さらに、左右どちらの足からでも正確なシュートが打てるフィニッシュ力も持ち合わせています。
彼自身は「ゴール前の感覚が一番の強み」と語っており、相手ディフェンスの隙を突いて決める能力はすでにプロでも通用しています。
「学校生活では普通にというかあまりしゃべらずに静かに過ごしているんですけど……(笑)。(中略)あまり技術が高い選手ではないので、どちらかといえば情熱でプレーするタイプ」(引用:footballista)
理想の選手像として挙げているのは、
• 小柄でも決定力で勝負したセルヒオ・アグエロ
• 泥臭くハードワークで結果を残した岡崎慎司
アグエロのような、様々な形でゴールを奪える技術と決定力。、どんな形でもゴールに押し込む岡崎さんのようなスタイル。この2つを自分のものにした時、とても貴重なストライカーになっていることでしょうね。
まとめ
今回は、新川志音について、深堀りしてきました。
・高校2年生(2024年)で、Jリーグデビュー。
・高校3年生(2025年)で、U-22日本代表に選出される。
・2025年7月の大分戦で、Jリーグクラブ最年少得点記録(17歳11カ月6日)を打ち立てる
・高校は龍谷高校。サガン鳥栖U-18と提携関係にある。
・豊富な運動量とハードワーク、左右の足から放つ正確なシュートが特徴。
新川選手は、大阪府堺市の育成クラブからスタートし、サガン鳥栖U-18、そしてJリーグの舞台へと着実にステップアップしてきました。
高校生でのJリーグ初出場、Jリーグ初ゴールは通過点。これからもチームでの活躍を継続してもらいたいですし、年代別の日本代表への定着も期待されます。
「冷静な技術・決定力と熱いハードワークを併せ持つFW」として、Jリーグ・日本代表の中でも貴重な存在になっていくことでしょう。