今回は、2025年夏ブレンビーへの加入が話題となったストライカー、内野航太郎の小学校から大学までの経歴、ゴールパフォーマンスの由来を中心に紹介していきます。
高校時代に「#結局内野かよ」——SNSでこんな言葉が飛び交うほど、試合を決定づける活躍を続けてきました。
186cmの恵まれた体格に加え、得点嗅覚、冷静な判断力、そしてユーモアも忘れないその人柄は、多くのサッカーファンの注目を集めています。
2025年9月に開催されるU-20ワールドカップで、日本代表に選出される可能性も高い内野選手。
今からでも遅くありませんので、チェックしてみてください。
内野航太郎 小学校・中学校・高校は? 横浜F・マリノス育成で開花
幼稚園でサッカーをスタート
サッカーとの出会いは、藤が丘幼稚園の年中のとき。友達がサッカーを始めたのをきっかけに、自分も自然と始めたそうです。
何気ない日常の中から始まった内野選手の物語は、すでにこの頃から始まっていたんですね。
小学校時代は、地元の強豪SCH.FCで経験を積む
地元・横浜市青葉区のつつじが丘小学校に通っていました。
同校出身の有名人としては、シンガーソングライターの秦基博さん、お笑い芸人ジョイマンの高木晋哉さんなど。
この時期は、地元の強豪チームSCH.FCに所属。全国レベルの大会でも活躍するチームで、しっかりと基礎を築きました。
中学では、横浜F・マリノスジュニアユースに
横浜市立谷本中学校(横浜市青葉区)に通っていました。

同校出身の有名人としては、大前元紀選手(南葛SC)、シンガーソングライターの秦基博さん、お笑い芸人のジョイマンの高木晋哉さん、池谷和志さんなどがいます。
中学時代には、横浜F・マリノス ジュニアユースに加入します。
中学3年時のクラブユース選手権では、5得点をあげ、優秀選手に選出されます。チームも、ベスト4進出。
福井太智、北野颯太、貴田遼河、冨永虹七、春名竜聖など、世代を代表する逸材が集った大会での活躍は、彼の将来性を強く感じさせました。
高校時代は、記録ラッシュ! プレミアEAST歴代最多得点も
高校は、神奈川県立荏田(えだ)高校へ進学。2017年まで体育コースが設置されていたこともあり、陸上競技部などは全国レベルの強豪校として知られています。

同校出身の有名人としては、畠中槙之輔(セレッソ大阪)、永木亮太(徳島ヴォルティス)、大貫亜美(歌手・PUFFY)などがいます。
クラブでは、横浜F・マリノスユースに昇格。
2年生からレギュラーとして活躍し、プレミアリーグEASTで13得点。
3年生では、21得点をマークし、同リーグの歴代最多得点記録を打ち立てます。
この頃から、試合を決定づける活躍が多いことから、SNSで、「#結局内野かよ」というハッシュタグが生まれるほど。
3年生で、横浜F・マリノスの2種登録選手となり、トップチームでの経験を積みました。
しかしその時、FWアンデルソン・ロペス選手のプレーを生で見て、ゴール前以外のところでの「できる仕事の量」が全然違うと感じたそうです。
1年目でロペス選手と戦って、ポジションをつかめるかと考えたら「勝てない」と実感。
「大学でもっと大きくなって、プロに即戦力で入れるようにしたい」という思いになったそうです。
トップチームでのプレーの可能性もありましたが、筑波大学へ進学します。
内野航太郎 筑波大学で「個」を磨く
筑波大では、1年目から頭角を現します。関東大学リーグで13試合に出場し、9得点(得点ランク3位タイ)をあげ、新人王を獲得!
元日本代表・中西哲生さん(蹴球部テクニカルアドバイザー)との個人練習や、三笘薫選手も取り組んだ走り方を科学的に学ぶ陸上研究室で指導を受けるなど、「個を磨く」ことに集中した大学生活を送ります。

筑波大サッカー部では、小井土正亮監督のアイデアで「セルフマネジメントシート」を選手全員が作っているそうです!
シーズン前の1月に「自身のなりたい姿と目標達成までの過程」を詳細に書き起こすもの。
内野選手は「パリ五輪出場」「独力で点を取れる選手」と宣言。
三笘選手は「東京五輪出場」「2年後には欧州で10ゴール10アシスト」などと記入していました。
若い選手が目標を目に見える形で表現することで、自身にプレッシャーをかけ、成長を促す手法は、どの様な場所でも有効な方法ですね。
「クロスに合わせるだけの選手じゃダメ」。
そう思った内野選手は、ペナルティエリア外からのシュートやポストプレー、背負ってのターンなど、多彩な選択肢を身につけていきました。
実は、大学1年次に、当時の平山相太コーチ(現・仙台大学監督)から、このように言われていたそうです。
「お前はゴール前で好きにやってくれ」と言われていたんですけど、逆に「点以外のところでなにかチームに貢献できるものがないと、点を取れている時期はいいけど、点を取れなくなったときに何も残らない選手になるぞ」(引用:Qoly)
「内野航太郎は大学中退で海外へ?プレースタイルも紹介!」~内野選手の大学中退?について知りたい場合は、こちらもあわせてお読みください!

世代別代表での活躍 アジア大会・U23アジアカップでゴールを量産
筑波大1年生の時には、2022年アジア競技大会(中国杭州)のメンバーに選ばれると、4ゴールとゴールを量産。決勝でも韓国相手に先制点を決めるなどしましたが、その後、逆転され、優勝を逃しました…。
その後、2024年のU23アジアカップのメンバー(チームの最年少世代であり、唯一の大学生)に選ばれます。
準々決勝カタール戦で、延長後半にダメ押しとなる4点目となるゴールを挙げた(5試合出場1ゴール)ものの、惜しくもパリ五輪メンバーからは落選。この経験が内野選手の成長につながったことは、間違いありません。
内野航太郎のプロフィールは、こちら。
生年月日 | 2004年6月19日 |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
身長、体重 | 186cm/82kg |
在籍チーム(2025年時点) | デンマーク・ブレンビーIF |
背番号 | 18 |
ポジション | FW |
利き足 | 右 |
ゴールパフォーマンスは、「進撃の巨人」!
内野選手のユニークな一面といえば、右手のこぶしを胸に当てるゴールパフォーマンス。
大学に入ってから取り入れたポーズは、漫画「進撃の巨人」での「心臓を捧げよ」のポーズを真似たもの。漫画を読破してから、チームメイトと話が盛り上がり、やることになったと言います。
「進撃の巨人のポーズといえば自分、というくらい広めたい」
ぜひブレンビーでも得点を量産し、このポーズを広めてほしいですね。
まとめ
今回は、内野航太郎を深堀りしてきました。
・中・高校時代は、横浜F・マリノスのアカデミーで過ごすも、大学に進学。
・高3時にプレミアリーグEASTで21得点をマーク。同リーグの歴代最多得点記録を打ち立てる。SNSで「#結局、内野かよ」というハッシュタグが生まれる
・筑波大では、1年生で関東大学リーグ13試合9得点、新人王を獲得。
・ゴールパフォーマンスは、「進撃の巨人」のポーズ。
内野選手は、子どもの頃から一貫して高いレベルでサッカーと向き合い、常に「自分を磨き続ける」ことに真摯であり続けています。
記録にも記憶にも残る活躍、そして遊び心あるパフォーマンス。これからヨーロッパの舞台でどこまで羽ばたいていくのか、目が離せません!