宮崎県三股町出身の俊足FW・高岡伶颯(たかおか れんと)。
小柄ながら圧倒的なスピードと得点力を武器に、高校サッカーからプロの舞台、さらには年代別日本代表まで駆け上がってきました。
高校卒業後の海外挑戦を決断し、イングランド・サウサンプトンへ。現在はフランス3部・ヴァランシエンヌでプレー。
今回は、高岡選手の高校・中学校・小学校での経歴から今、特徴・プレースタイル・ポジションまでをまとめて紹介していきます。
高岡伶颯 高校、中学校、小学校はどこ?経歴は?
プロフィールなど
まずは、高岡選手のプロフィールなどをさっとまとめてみました。
▶プロフィール
生年月日 | 2007年3月12日 |
出身地 | 宮崎県北諸県郡三股町 |
身長、体重 | 165 cm / 62kg |
在籍チーム(2025年時点) | ヴァランシエンヌFC |
背番号 | 33 |
ポジション | FW |
利き足 | 右 |
▶所属クラブ歴
三股サッカースポーツ少年団
三股中学校
日章学園高等学校(テゲバジャーロ宮崎・特別指定選手)
サウサンプトンFC(U21)
ヴァランシエンヌFC
▶日本代表歴
U-17、20
▶学歴
三股町立三股西小学校
三股町立三股中学校
日章学園高等学校
小学校から中学校時代 地元・宮崎県三股町から全国を目指す
小学校は、三股町立三俣西小学校に通います。
小学2年生から三股サッカースポーツ少年団(現・リーラス三股FC)で本格的に競技をスタートしました。
「元々遊びでやっていたが、お父さんに勧められ、すごくうれしく、楽しかった」と夢中になっていきます。
県トレセンにも選出されるようになっていましたが、中学は三股町立三股中学校に進学。
仲間たちと楽しくサッカーをしながら、日本一を目指したいという想いから、三股中学校サッカー部で鍛えます。
しかし、壁は厚く、九州中学校U-14大会3位が最高成績。個人としても全国的には無名でした。
サッカー部顧問の久長裕房先生は「体育の授業の持久走も1秒でもタイムを縮めようとする努力家。人に負けたくないと、黙々と練習していた」と振り返ります。
高岡選手も、「同じ都城出身の名和田我空選手が神村学園中で日本一と得点王になったのをみて、自分も変わらないといけないと、今まで以上に練習をしたのがターニングポイントになった」と語っています。
高校時代 県内の強豪・日商学園高校へ・あの名言も
高校は日章学園高等学校に進学。
1年生から全国高校サッカー選手権に出場し、早くも全国の舞台を経験しました。
3年生ではキャプテンを務め(背番号は14)、選手権宮崎県予選決勝では「後半バケモノになるから任せろ」と宣言し、その言葉通りに爆発。
本大会では、「20点が目標」と公言し、注目を浴びます。
初戦の西目高校(秋田)戦で、ハットトリックと2アシストを決めるなど勝利に貢献。
2回戦矢板中央高校戦でもゴールを挙げたものの、1-2で敗戦。
さらに、勉強でも学年6位に入るなど、文武両道を実践。海外移籍に備え、英語の勉強も。
3年生の時には、テゲバジャーロ宮崎で特別指定選手として在籍した経験(試合出場なし)もあり、高校時代でプロの環境を体感していたのも大きな財産です。
高岡伶颯 プロ入り後の今・進路は
トライアウトを受け、2025年3月にイングランドの名門・サウサンプトンFCへ加入。
2025年は、U-21チームでプレー。
その後、同年8月にフランス3部のヴァランシエンヌFCへ期限付き移籍(背番号33)。早速、初ゴールを含む2得点を挙げ、移籍後すぐにインパクトを残しました。
サウサンプトンとバランシエンヌは、ともに英国のスポーツ投資会社「スポーツリパブリック」が経営権を保有しています。スポンサーは、トヨタ自動車です。
高卒での海外挑戦は、環境への適応など難しい面もあります。
この点について、日章学園高校サッカー部監督・原敬太先生は、鼓判を押しています。 ・言葉の問題を解決するパーソナリティー。 ・クラスでは大人しい優等生だが、サッカーになると、自己主張ができる。 ・オープンマインドでコミュニケーション能力も高い。 ・恥ずかしがらずに500人くらいの前で一発芸も披露できるメンタル。 ・サウサンプトンからの高い評価。 |
また、地元・三股町から「ふるさと大使」に任命され、町を背負う存在に。チームメイトを故郷に招きたいと語る姿からも、地元愛が伝わります。
高岡伶颯 日本代表での活躍
2023年にU-17代表でデビューし、AFC U-17アジアカップやU-17ワールドカップで大活躍。
特に、W杯ではグループリーグ3試合連続得点(合計4得点)をたたき出し、決勝トーナメント進出に大きく貢献。一躍その名を広めました。
続く2025年には、U-20代表としてAFC U-20アジアカップに出場。シリア戦で同点弾を決めるなど、世代別代表の中心選手として存在感を発揮しています。
近い将来、A代表に名を連ねる日もそう遠くはないかもしれません。
高岡伶颯 特徴・プレースタイルは?ポジションは?スピード?
高岡選手のポジションは、FW。
◆最大の武器は「速さ」
単に足が速いだけでなく、相手と味方の動きを把握した上でスピードの強弱、加速するタイミングを操作できるのが強み。
ショートスプリントとロングスプリントを巧みに使い分けることで、相手を錯乱し、ドリブル突破や裏への抜け出しでゴールを決めます。
◆貢献度の高い守備
相手のビルドアップに対して繰り出す前線からのハイプレスは強烈で、一度剥がされても、何度もプレスをかけていく姿勢も高評価。
◆抜群の身体能力
高校時代に、50m走5秒8。垂直跳び51センチ。背筋力200キロを記録。
本人も筋トレ好きと話しています。高校時代も、校内のトレーニングジムで体幹の筋肉を重点的に鍛えていました。
◆高岡伶颯 目標は、マイケル・オーウェン。
小柄な身体、抜群の瞬発力、スピードは、イメージが重なります。オーウェンも17歳でプロ契約を結んでおり、10代のうちにプロとなっている経歴も同じ。
オーウェンは、そのスピードゆえに、ハムストリングなどのけがに悩まされていたイメージがあります。高岡選手には速さだけでない、武器も備えていってもらいたいですね。
私の心のチーム・リバプールのユニフォームにそでを通す日が来ることを期待したいです。
まとめ
今回は、高岡伶颯について深掘りしてきました。
- 小中学校時代:地元で地道に鍛え、努力を重ねて基盤を作る。
- 高校時代:日章学園でキャプテンを務め、全国で活躍。
- プロ入り後:サウサンプトン経由でヴァランシエンヌへ。移籍直後から得点を記録。
- 日本代表:U-17、U-20でゴールを量産し、世代別代表のエースに。
- プレースタイル:圧倒的なスピードと身体能力、攻守に走り続ける献身性。
無名の中学時代から努力を積み重ね、今では海外の舞台でゴールを決める存在となった高岡伶颯。
その成長曲線はまだまだ伸びしろ十分。近い将来、日本代表の最前線で彼の疾走を見ることができるかもしれませんね。
高岡家の家族の絆は、強いものです。こちらで、その中身を紹介しています。
その他にも、高岡伶颯は、ハーフ説、TikTokクリエイターウンパルンパさんと似てる説についても、まとめています。

公開日:2025年
(注)本記事は公開時点の情報をもとに作成しています。詳細や最新の動向は公式発表や信頼できるニュースソースをご確認ください。